ウイルス対策の重要性
今や企業のツールとして当たり前に使用されるようになっている
スマートフォンですが、実際に使用している人を見るとほとんどが
ウイルスやマルウェアの対策をしていないことがわかります。
しかしパソコンよりも個人が携帯するスマートフォンは
重要な個人情報がタップリとつめ込まれたツールであるので、
そこに悪質なマルウェアの侵入を許してしまうということは
まさに致命的なダメージになりかねません。
スマートフォンに記録されている情報としては、
その機種の電話番号はもちろんのこと、取引先の担当者の情報やプライベートでの
付き合いがある人の情報（名前、勤務先、電話番号、住所、メールアドレスなど）、
メールやメッセージでの通信記録、写真や動画、その他利用したことのある
サービスのIDやパスワードなどがあります。
場合によっては決済情報やクレジットカードの番号までもが
内部情報として記録されていることもあるので、もしその情報が丸見えに
なっているとしたら誰でもぞっとしてしまうことでしょう。
それにも関わらず、自分や企業で使用するスマートフォンに
マルウェア対策をしているのはかなり少数派です。個人の場合などは特に
パソコンと同期させるようにしてSNSを使用している人も多いでしょうから、
そこからつながりのある人の情報をどんどん引き出されてしまう可能性もあります。
パソコンよりも危険
パソコンの場合にはさすがにこれまで数々の個人情報の漏洩による被害が
ニュースとして伝えられてきたこともあってか、企業で使用するパソコンに
きちんとウイルス対策ソフトを入れるところも増えてきました。
ですが、スマートフォンの場合にはパソコンほど対策ソフトが有名でなく、
また効果もよくわからないこともあって対策をしようにもできないという状態が続いています。
しかもスマートフォンの場合、パソコンと違ってその機種の基本ソフトの部分は
Windowsのように共通ではなく、機種を作成したメーカーと、Androidを作成するGoogle、
それとキャリアという三者が関わっています。
そのため何らかの不具合やセキュリティ上の問題があっても
どこに責任の所在があるのかが曖昧にされてしまい、よほど重大な被害が
出ない限りは放置されてしまっているのが実情です。
このように書くと身も蓋もないようですが、スマートフォンを使用するときには
危険度はパソコンよりも高いのだということをしっかりと頭に入れ、
危険なアプリのダウンロードやサイトの閲覧はしないようにしてください。
