見知らぬ世界中の相手とゲーム対戦が可能
オンラインゲームに関しては、実際にゲームにさほど興味をお持ちでない方々でも、何を指しているのかなど基礎知識は十分お持ちに違いありません。
その名称から推察出来る通り、インターネットなど通信ネットワークを用い、実際には面識のない遠く離れた相手ともプレイが可能なゲームの総称です。
遠く離れた者同士が時に対戦、あるいは時に相互協力してゲームをエンジョイ出来る環境は、数え切れないファンを常に増やし続けるに十分以上の魅力を有しています。
ちなみにこのオンラインゲームは、パソコン通信の黎明期から存在していました。
但し当時の技術からすれば、画面上の画像も今日と比べれば遥かに稚拙と言わざるを得ないレベル、そして通信そのものも必ずしも常に安定した環境をキープ出来るとは言えず、やはり一部熱心なマニア限定の世界でした。
ですが1990年代中後半のインターネットの急速普及、そしてブロードバンド化の加速に伴い、今日のオンラインゲームの画面、臨場感、そしてそれらのトータルしたクオリティは、黎明期を知る世代とっては驚愕と感動に値する程です。
今日ではパソコンのみならず、各種家庭用ゲーム機でも同様のプレイを楽しむ事が出来るのみならず、各種ゲームソフトにもオンラインげ―、無対応機能が搭載された製品が続々と市場に供給されています。
手軽になったが故の警鐘
今日小学生でも当たり前のように楽しめるオンラインゲームですが、それ故の弊害と解釈出来る問題も数多く浮上しています。
例えば歩きスマホが招く数々のリスクに関しては、今日声高に語られている事もありますが、同様のリスクと背中合わせなのが、オンライン機能搭載の持ち運び可能のゲーム機なのです。
歩きゲーム、あるいは時と場所を選ばずオンラインゲームに没頭する姿は、何も子供達だけに限らず、時に常識的見地から目を疑う行為に及んでいる、そんな成人達をも生み出しています。
周囲への配慮を一切忘れて没頭するその姿に「その小さな画面の中に、果たしてどんな幸せがあるのかな?」と尋ねたくなる、そんな人達は皆さんの周囲にも数え切れない事でしょう。
ともすれば由々しき状況とも言えますが、裏を返せばそれだけの魅力を、オンラインゲームが有している事実もまた否定出来ません。
だからこそオンラインゲームを楽しむに際しては、何よりモラルと節度の自己確認が不可欠なのです。
こうした自己節制が難しい世代の子供に参加する機会を与えるのであれば、周囲の大人達が正しく見守る姿勢が求められます。
周囲への迷惑のみならず、当事者が深刻なトラブル等の主人公になってしまっては、オンラインゲームを開発した人達にとっても、これ以上の悲しみはありません。
インターネットなる素晴らしい通信技術を通じ、それまでは同一場所に居合わせなければ一緒に楽しむ事が叶わなかった「ゲーム」もまた、未知なる魅力を放つに至りました。
今後も技術の進化に伴い、現時点では想像もつかぬレベルのゲームを簡単に楽しめる時代が訪れる事は間違いありません。
だからこそ楽しむ側の私達に、その「楽しみ方」がより一層問われる事もまた、忘れてはならない重要なポイントなのです。