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ガラケー生産終了のニュース

ガラケー

深刻なガラケー生産終了

以前から次々とガラケー向けの各種サービスの配信終了が立て続けに実施される環境下、ガラケー愛用者にとって「Xデー」が遂に訪れた感が否めません。
2017年でガラケーの生産が終了する旨の公式報道、それに伴う関連企業のトップクラスの人物の「ガラケー不要明言」など、ガラケー使用者にとっては目の前が真っ暗となる状況となってします。
現在既にスマホに替えられて久しい方々からすれば「何をそんなに騒いでいるの?」と映る事でしょうが、以下にお話する諸々に視線を向けていただければ、少しでも感覚的にご理解いただけるかと思います。

歴史を振り返れば、最初に一般レベルで登場した携帯電話は、肩から大きな機械を担ぐ、今目にすればコントの小道具にも見えてしまい兼ねない程、大掛かりかつ超高額な機械でした。
勿論一般レベルでの普及など、金額的物理的双方から不可能なシステムであり、次第にトランシーバーサイズへと小型化が進みましたが、あくまで限られた人達対象のアイテムでした。

1990年代中頃になり、ようやくポケットサイズの携帯電話が登場するに至り、普及率は急速に加速しました。
華奢なアンテナを伸ばしても円滑な通話が可能な場所はまだ限られており、更にはボタンが剥き出しのデザインの為、ポケットやカバンの中で誤発信してしまうなど、改良点は数え切れませんでした。
勿論写真撮影機能やメール、更にはインターネット機能など望むべくも無く、文字通り「携帯移動出来る電話」に過ぎませんでした。
更には携帯使用時のマナーやモラルそのものも構築され切っていない時期、電車の優先座席に陣取るや否や、得意気に電車内から電話をかけ始める姿も珍しく無い、今となっては苦笑いの日常風景が溢れていました。

いわゆるガラケーなる名称が一般的に認識から語られるようになったのは、こうした歴史の先、振り返っても決して遠い昔ではありませんでした。
携帯電話の急速過ぎる進化から登場したスマホに因って、皮肉にもガラケーは私達の想像以上の短命なツールとならざるを得なかったのです。

こうした方々への配慮を熱望

ガラケーと言えば、複雑な機械の取り扱いに窮される高年齢層にとっては不可欠な通信ツールです。
公衆電話を小型化したタッチ感が指先で確かめられるからこそ、ご自身の記憶の中の電話操作と極力違和感なく、手元で携帯電話のメリットを活かす事が出来るのです。
更には視力に不自由をお抱えで、タッチパネルの画像自体の確認が困難な方々も少なくありません。
常に最新鋭の性能を追い求めるスマホは、こうした(表現は不適切かと存じますが)精密機械を操作する上で、ハンデや制限をお持ちのエンドユーザーの事を、全く考えていない機械である事、異を唱えられないのです。

精密機械を新たに開発される世代、そしてこうした通信ツールを用いてさまざまなビジネスを展開される方々も、いずれは年齢その他の理由で、ご自身がスマホを駆使出来なくならないとは限りません。
これまで各種ガラケーの商品ラインナップには必ず、お年寄りや精密機械駆使が難しいユーザー向けの、ひと回り大きく極めてシンプルな商品が用意されていました。
ガラケー生産終了を嘆く理由は挙げれば数え切れませんが、単なる愛着感からの嘆き以前に、こうした部分にぜひ、世の中全体が気づき着目いただきたい限りです。

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