出来るだけやさしく
平成世代の方々にとって、インターネットは物心ついた頃から身近な存在であり、特に専門知識や用語の理解が無くとも、何となく感覚的に「把握消化出来ている」存在かと思います。
ですが一定年齢後に突然登場したインターネットとの印象がぬぐえぬ世代からすれば、一応自分なりに扱いこなしている自負こそあれど、その仕組みに関しては感覚的にもチンプンカンプンという方々、潜在的に少なくありません。
そこでこの場をお借りして、インターネットなる三次元とは全く異なる世界を、出来るだけ簡潔に分かりやすく補足説明してみたいと思います。
やはり仕組みをある程度理解した上で活用した方が、より役立つに違いありませんので、少々難解に感じられるかも知れませんが、ぜひご一読をお願いいたします。
インターネットとはケーブルあるいは無線などの通信手段を用い、相互譲歩確認が可能な環境を構築するシステムを指しています。
皆さんが基本加入されているプロバイダと称される通信事業の専門業者が提供するサービス、更にはルーターと称される専用の通信機器を用い、この環境が整った世界各国のパソコンとの通信が叶う、画期的なシステムです。
ここまで読み進めていただく中、何とも優れた最先端の通信システムに思えてしまいますが、インターネットの普及以前から、音声限定なれど同様の相互通信が可能なシステムが存在していました。
今更申すまでもなく、それが国際通話を含めた「電話」です。
インターネット独自のシステム
インターネットと言えば、真っ先に連想されるのが、現在無数に配信されている「ホームページ」ではないでしょうか。
URLをクリックすれば、鮮やかかつ時に複雑な動きを画面上で絶やす事のない、動くリアルタイムの情報配信ページの閲覧が叶う環境が整い、振り返れば随分月日が流れています。
黎明期には静止画像と限られたデザインが精一杯でしたが、ソフトの進化に伴い、まるで映画の画面を見ているかの如きダイナミックな配信を音声共々楽しめる、そんな環境が構築されています。
ここで興味深いのが、上記の電話との大きな違いです。
電話に因る相互コミュニケーションの場合、誰か1人がお目当ての相手先に接続した瞬間、他の第三者は自らとの繋がりを確保出来ません。
いわゆる「話し中」のあの状態であり、あくまで1対1のコミュニケーションに限定される全世界対象の通信ツール、それが電話なのです。
対してインターネットの場合、1対数え切れないアクセス者との相互通信が可能です。
勿論許容範囲を越えるアクセスが集中した場合、閲覧に支障が生じるケースも珍しくありませんが、この1対他を実現したところにこそ、インターネットの確信的技術が存在しているのです。
この優れた使用感もまた、インターネットの急速普及から更なる発展の原動力である事、異を唱える事は出来ません。