まずは正しい姿勢の習慣を
肩凝りの原因として今後半永久的に上位にランクインし続ける事が確実な、パソコン作業から来る肩凝りに対し、皆さんは何らかの対策を講じておられるでしょうか？
「一定時間毎に肩や腕をグルグル回している」などの、半ば無意識条件反射的な対策は誰もが実践されているかと思われますが、ハッキリとした効果を理論的に見据えた対策となると、作業に没頭するあまりお留守になっているかと思われます。
誰もが経験からご記憶の通り、パソコン作業から来る肩凝りのダメージは深刻かつ、時に強烈です。
だからこそ大切なのが、肩凝りに繋がるであろうと推察される改善点を１つ１つピックアップから、何をどう改善すれば肩凝り誘発を回避出来るのか、冷静に見極める作業なのです。
パソコン作業に因る肩凝りと言えば、真っ先に挙げられる引き金は「眼精疲労」に他なりません。
電磁波を浴び過ぎて吐き気を覚えられた経験も、皆さん体験されている、記憶の中の苦く辛い感覚に違いありません。
霞み目を冷たいタオルで無理矢理冷やした後、適量を越えた目薬で無理矢理「喝」を入れ、それでも捉えられない画面の文字や画像を睨みつけつつ、締切期限に負われる職種の皆様も数え切れません。
こうした自らの許容能力を越えたパソコン作業が結果、肩凝りという「ＳＯＳシグナル」となっている事実を見落してはならないのです。
エコノミー症候群にヒントが
いきなり話題が飛んだ感が否めないかと思いますが、皆さんご存知のエコノミー症候群とパソコンから来る肩凝りには、複数の共通点が確認出来る点に着目してみましょう。
ちなみにエコノミー症候群とは、自身の体格に対して窮屈過ぎる航空機内の座席に長時間着席する事で誘発される、両脚の血行障害等が深刻な悪影響となって尾を引く症状を指しています。
ポイントは「身体的に不的確窮屈な姿勢を長時間強いられる（自ら強いてしまう）」行為から来る、心身の深刻なダメージ、という点に集約されているのです。
生命体である人間の肉体とその能力に対し、技術革新の果てに登場したパソコンなる精密機械は、皮肉にも「過ぎたるダメージを届けるアイテム」なのです。
遠い遠い昔、世の中には眼鏡やコンタクトレンズは存在していませんでした。
一定年齢以上の世代の方々にとって、周囲の大人達が訴える「肩凝り」など、感覚的に理解出来なくて当然でした。
ですが現代の子供達はどうでしょうか？
眼鏡やコンタクトが当たり前のみならず、ゲーム三昧でなければ友達仲間の輪から弾き出されてしまう、そんな子供世界の環境の中、大人達以上に「肩凝り」と闘っていませんか？
冒頭で綴った「正しい姿勢」は、身体的な姿勢だけを指している訳ではありません。
私達の肉体のキャパには、地球の歴史に右へ倣えの、どう足掻いてもクリア出来ない上限が存在しています。
パソコンを避けて日常生活がスムーズに運べぬ環境を定着させてしまったのも、悲しいかな私達自身です。
ならば「どうやって自ら、あるいは大切な子供達の心身に少しでも負担を掛けずに済むのか」を模索から実践するのも、私達の逃げてはならないノルマなのです。
