デメリット
オフィスや自宅で自分用のパソコンを使用している方のほとんどが、
ノートパソコンを使用しているのではないでしょうか。
かつてはノートパソコンは同じ価格を出しても
性能はデスクトップパソコンの8割程度と言われていましたが、
現在ではかなり性能面も向上し安い価格でも十分使用に見合った性能のものを
購入することができるようになっています。
ですが例え性能面で向上があったとしても、
やはりノートパソコンの場合にはその形状からくる問題点がついてまわってきます。
それはディスプレイとキーボードが一体になっていることから、
姿勢や光源によってかなり人の体に負担がかかってしまうということです。
ノートパソコンを使用している人の姿をみてみると、
キーボードに両手を乗せた状態で首を下げるような体制になっており、
猫背気味に体を丸めていることがよくあります。
この姿勢を長く続けていると肩と腰に大きな負担がかかってしまうので、
一日が終わったときにはかなりの疲労感を感じてしまうことになります。
使用時の注意点
ノートパソコンを使用するときには、
デスクトップパソコン以上にその設置場所に気を使う必要があります。
作業環境とは、照明・室温・騒音などとりまく環境全般のことです。
ノートパソコンの場合ディスプレイの角度変更ができにくいため、
特に窓や照明器具からの映り込みがないことが最も重要な条件になります。
窓に近い席での作業ではカーテンやブラインドをきちんと閉めて、
適切な明るさに保てるようにしていきます。
また照明の状態に合わせたノートパソコンの
液晶のコントラスト調整をする必要があります。
照明とコントラストのバランスが悪くなると
どうしても画面上の文字が見えにくくなるので、それを判読するために
無意識に顔を画面に近づけるようになり、
それが姿勢の悪さにつながっていってしまいます。
また、夏場や冬場のまっさかりの時期には
オフィスや室内で空調を全開にしてしまいがちですが、作業をするときには
それらから一定の距離をとるようにしなくてはいけません。
エアコンによる空調は空気の乾燥を招くものであるため、
それらの近くで作業をしていると目の乾きがおきて
ドライアイの状態になってしまいます。
一日二日くらいなら我慢もできる悪環境も、長く続くと病気の原因にも
なりかねないものなので、できるだけ常日頃から健康や人間工学を意識した
職場・家庭環境づくりをしていくようにしてください。
机の高さや座ったときの足の位置にも注目です。